鼠径ヘルニア Q&AHOME > 日帰り手術 > ヘルニア > 鼠径ヘルニア Q&AQ&A(よくある質問と回答) すべて開く1)鼠径ヘルニアとは まず、鼠径とは下腹部から足の付け根の部分をいいます。ヘルニアは体の中の臓器が本来の正しい位置からはみ出した状態をいいます。したがって鼠径ヘルニアはお腹の中の腹膜や腸が鼠径部の筋膜の間から皮膚の下にでてくる下腹部の病気です。一般に脱腸ともいわれます。 2)鼠径ヘルニアの症状は はじめは下腹部の違和感があります。その後、病変部が膨れ上がり不快感や痛みを伴うことがあります。嵌頓と言ってふくらみが急に硬くなり腸閉塞になることがあるので緊急手術を要することもあります。 3)鼠径ヘルニアは男性の病気でしょうか。 一般に、男女比が4:1と男性に多い病気ですが、年齢分布で見ると20~40歳代の若年層では男女比が2:1、50歳以上の中高年層は5:1と、若年層では女性に多い傾向があります。 4)若年者女性の鼠径ヘルニアの特徴は。 ほとんどが下腹部の外側に認められる外鼠径ヘルニアがおおいです。腸がはまり込んで痛みが強くなる嵌頓症状は少ないようです。しかし、自覚症状のあるかたは要注意です。 5)中高年女性の鼠径ヘルニアの特徴は。 やはり外鼠径ヘルニアが多いですが、下腹部の内側が腫れる内鼠径ヘルニアや足の付け根が腫れる大腿ヘルニアが多くみられ、これらが合併することもあります。さらに、若年者より緊急手術を要する嵌頓状態も比較的多くみられます。 6)鼠径ヘルニアの治療は。 手術が原則です。以前は病変部を4~5cm切開する方法しかありませんでしたが、最近では腹腔鏡という内視鏡を使って病変の治療をおこなうので患部の痛みはほとんどありません。 7)入院期間はどうでしょうか。 手術予定日の朝8時30分に入院して、同日手術を行います。術後に歩行ができ排尿と食事がとれれば退院することができます。 8)鼠径ヘルニアになればどうすればよいでしょうか。 まずかかりつけ医に相談してください。そして外科専門医を紹介してもらうことが大切です。 9)そけいヘルニア(脱腸)の初期症状?重いものを持ち上げたり、咳き込んだり、立ち上がったりしてお腹に力を入れると下腹部が少し腫れるのが(脱腸)の初期症状です。 初めは無疾状でも突っ張り感、違和感、引っ張られる感覚がでれば 黄色信号のサインです。 さらに放置すると大きく腫れあがり、強い痛みや吐き気をともなうようになり緊急手術を要することもあります。 10)早めに診断を受けたほうが良いですよね?病院を受診すれば過去の病歴、内服薬の確認などの問診のあと、医師が手で膨らんでいるところ触診することで脱腸の診断と病気のタイプがわかり、本人と相談の上手術日を決めます。 また、受診の際の絶食は不要です。 11)どういう手術になるのですか? 以前の手術は麻酔をして腫れているところを直接4cmほど切開する治療、切開法しかありませんでした。 最近はより痛みの少ない腹腔鏡という内視鏡を使った治療がおこなわれるようになっています。 具体的にはおへその近くに3か所、5mm~1cm程度の切開を入れておなかの中から膨れているところを特殊な医療器具を使って治療します。 12)入院は必要なんでしょうか?おなかのなかから治療すると病巣部の痛みはほとんどありませんので当日の朝8時30分に入院して手術し、当日の夕食後に退院するのが当院の基本方針です。 お問い合わせフォームはこちらTEL. 073-488-1339お電話でのお問い合わせもお待ちしています