胆のう摘出 Q&A
Q&A(よくある質問と回答)
1.胆嚢(胆のう)とは、胆のうは、肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にあり、西洋梨(なし)のような形をしています。 長さは10cm、幅は4cm程度で、50〜60mlの胆汁を貯えることができます。。
2.役割 肝臓(かんぞう)で作られた胆汁(たんじゅう)を溜(た)めておくはたらきをしています。胃にたくさんの食物がはいると、消化管ホルモンを介して、胆嚢は収縮して胆管におもに脂肪分を分解する胆汁という消化液を送り出すポンプの働きをしています。
3.胆石の成因:胆嚢内にできる結石を胆嚢結石といいます。胆嚢内胆汁成分の異常が原因の一つですがはっきりとわかっていません。結石もコレステロール結石、黒色石など成分により多種類あります。
4.胆嚢結石の症状 上腹部痛、背部痛や、炎症を合併すると高熱をきたします。
5.胆石のあると必ず症状がでますか。 胆嚢結石が腹痛の原因ではなく、結石が胆嚢の出口にはまり込むと胆嚢内圧があがり痛みが出ます。人間ドックで胆嚢結石がみつかっても生涯症状のないヒトもいます。
6.一度腹痛がおこるとその後どうでしょうか。
胆嚢結石は、無治療で経過観察すると過去1年以内に結石による腹痛発作を経験した患者は、腹痛発作を経験したことのないいわゆる無症状患者より、より高頻度に今後症状が出現しやすくなると言われています。しかし、その後の重篤な症状を呈して手術を受ける確立は経年的に減少するという報告もあります。また、無症状結石の患者でも、急性胆嚢炎、胆管炎、膵臓炎などの重篤な合併症の発生頻度は数%程度あり、年2~4%の率で有症状化する危険性があります。
2.役割 肝臓(かんぞう)で作られた胆汁(たんじゅう)を溜(た)めておくはたらきをしています。胃にたくさんの食物がはいると、消化管ホルモンを介して、胆嚢は収縮して胆管におもに脂肪分を分解する胆汁という消化液を送り出すポンプの働きをしています。
3.胆石の成因:胆嚢内にできる結石を胆嚢結石といいます。胆嚢内胆汁成分の異常が原因の一つですがはっきりとわかっていません。結石もコレステロール結石、黒色石など成分により多種類あります。
4.胆嚢結石の症状 上腹部痛、背部痛や、炎症を合併すると高熱をきたします。
5.胆石のあると必ず症状がでますか。 胆嚢結石が腹痛の原因ではなく、結石が胆嚢の出口にはまり込むと胆嚢内圧があがり痛みが出ます。人間ドックで胆嚢結石がみつかっても生涯症状のないヒトもいます。
6.一度腹痛がおこるとその後どうでしょうか。
胆嚢結石は、無治療で経過観察すると過去1年以内に結石による腹痛発作を経験した患者は、腹痛発作を経験したことのないいわゆる無症状患者より、より高頻度に今後症状が出現しやすくなると言われています。しかし、その後の重篤な症状を呈して手術を受ける確立は経年的に減少するという報告もあります。また、無症状結石の患者でも、急性胆嚢炎、胆管炎、膵臓炎などの重篤な合併症の発生頻度は数%程度あり、年2~4%の率で有症状化する危険性があります。
7.腹痛の治療は。
胆嚢が収縮しないように絶食が必要です。抗菌剤の点滴や鎮痛剤が必要で軽症以外は入院が必要です。
8.どのような人が胆嚢結石になりやすいですか。
基礎疾患に糖尿病がある方や男性より女性でしかも肥満者、複数の結石、若年者などではその頻度はさらに高くなると言われています。
9.胆嚢結石の検査診断は。
侵襲のない腹部エコー、CTが有用です。さらに、MRIは総胆管結石の合併の有無を調べるのにも役立ちます。
10.胆嚢結石の治療は。
内科的には内服による胆石溶解療法、衝撃波による破砕療法がありますが、結石がコレステロール結石で大きさや数に制限があります。時間もかかり再燃することもあります。
したがって外科的に胆嚢を摘出することが基本となります。お腹を大きく切らずに腹腔鏡という内視鏡下の手術が第一選択の術式と普及しています。しかし、上記の合併症をともなった胆嚢結石症では合併症のない胆嚢結石症より開腹手術に移行すること確立が高くなります。もし、無症状なら外科専門医に今後のことをご相談されたほうが良いでしょう。
胆嚢結石は、無治療で経過観察すると過去1年以内に結石による腹痛発作を経験した患者は、腹痛発作を経験したことのないいわゆる無症状患者より、より高頻度に今後症状が出現しやすくなると言われています。しかし、その後の重篤な症状を呈して手術を受ける確立は経年的に減少するという報告もあります。また、無症状結石の患者でも、急性胆嚢炎、胆管炎、膵臓炎などの重篤な合併症の発生頻度は数%程度あり、年2~4%の率で有症状化する危険性があります。基礎疾患に糖尿病がある方や男性より女性でしかも肥満者、複数の結石、若年者などではその頻度はさらに高くなると言われています。何らかの症状を呈した胆嚢結石に対する治療の基本は胆嚢摘出術であり、お腹を大きく切らずに腹腔鏡という内視鏡下の手術が第一選択の術式と普及しています。しかし、上記の合併症をともなった胆嚢結石症では合併症のない胆嚢結石症より開腹手術に移行すること確立が高くなります。もし、無症状なら外科専門医に今後のことをご相談されたほうが良いでしょう。